クラス2生物学的安全キャビネットのA2とB2の違いは、A2型安全キャビネットの排気流は高効率濾過後に室内に排出されるのに対し、B2型安全キャビネットの排気流は高効率濾過後に屋外に排出される点です。

1. 2種類のクラス2生物学的安全キャビネットは、いずれも濾過後に排気されるため、生物学的安全性の観点からは、2種類の安全キャビネットに大きな違いはありません。A2型は排気30%、内部循環70%、B2型は排気100%、内部循環0%です。

2. 実験対象から放射性ガス、有毒ガス、刺激性ガスが漏れる可能性がある場合は、B2型安全キャビネットをお選びください。それ以外の場合は、A2型安全キャビネットをお選びください。生物学的安全キャビネットは、初代培養物、細菌株、診断検体などの感染性実験材料を扱う際に、操作者、実験室環境、実験材料を上記の操作による曝露から保護するために使用されます。感染性エアロゾルや飛沫の発生の可能性を考慮して設計されています。生物学的安全キャビネットは、医療・健康管理、疾病予防管理、食品衛生、バイオ医薬品、環境モニタリング、各種生物学実験室などで広く利用されており、生物学的安全性と環境安全性を確保するための重要な基盤となっています。

3. B2 タイプの安全キャビネットを選択する場合は、実験室に十分な換気があることを確認してください。そうでないと、安全キャビネットが吸い込む風速が低すぎてアラームが発生し、生物学的安全性が著しく低下します。

4. 選定したB2生物学的安全キャビネットを真夏または厳冬期に使用する場合、換気量が多いため、大量の外気が室内に流入し、実験室環境が過度に高温または低温になる可能性があります。選定前にこの点を十分にご検討ください。